自分の高めたいと思ったら、どんな本を読むでしょうか?
ありがちなのは自己啓発本ですよね。
私は自己啓発というジャンルの本がある事は知っていたんですが、最近まで読んだことがありませんでした。
そんな私が、どうやって人生の教訓を得ていたのか。それはドラムの教則本です!
このエントリーでは、私がどんな教則本から人生の教訓を得たのかをお伝えしていきます。
ドラムの教則本ってどんなの?
音楽をやったことがない人に教則本と言っても、なにそれ状態だと思います。
私は他の楽器についての教則本を読んだことがないので、ドラム限定の話ですが、ありがちなのは以下の3つです。
- 初心者用の基礎から学べる系
- プロドラマーが使ったフレーズをコピーする系
- ジャンル特化系
初心者用の本は文字通り、スティックの握り方や、初歩的な8ビートの叩き方など。
プロドラマーのコピー本は、そのドラマーが楽曲内で使ったフレーズの叩き方を紹介するもの。
ジャンル特化系の本は、ジャズで使うフレーズの紹介や、メタル用にツーバスの練習方法など。
多くの本に共通するのは、ほとんどが譜面をメインにした本だということです。
しかし、そんな教則本界にも変わった教則本があります。
ちょっと変わった教則本「ドラム上達100の裏技」
私が今までに一番読んだ教則本と言っても過言ではない一冊。
それは、菅沼孝三さんが書いた「ドラム上達100の裏技」です。
菅沼孝三さんってどんな人?
菅沼さんはドラム界でかなり有名な方で、別名・手数王を呼ばれているスタジオミュージシャンです。
関わったアーティストは、CHAGE and ASKAから、Acid Black Cherryまで幅広くお仕事をされているドラマーさんなのですが、少し変わったところがあります。
言葉で説明するよりもこのYouTubeを見て頂いたほうが早いです。
かなりふざけていますが、技術は確かです…笑
ユニークさを持った超絶ドラマーと覚えておいてください。
「ドラム上達100の裏技」ってどんな本?
そんな菅沼さんが書いた教則本「ドラム上達100の裏技」はこちら。
普通の教則本であれば、8ビートのページで譜面、次のページをめくればまた譜面…。みたいな作りですが、この本はあまり譜面が出てきません。
この本の中身は「こうしたいんだけど→これやってみれば?」というシンブルなページ構成。
実は世の中のお役立ちブログを同じ構成なのです。
グーグル先生で「画像圧縮」と検索して、おすすめの画像圧縮ソフトを紹介しているブログにお世話になるのと同じです。
ドラマーであれば、一度は悩むようなことの解決策が網羅されている名著です。
実際に役立つ人生の教訓
では実際にドラマー以外にも役に立つ「格言」を紹介します。
物事の良い悪いを判断するには…。
「良いサウンドを知りたいなら→悪いサウンドも聴こう」
菅沼孝三・著「ドラム上達100の裏技」P.85から引用
菅沼さんいわく、
良いサウンドが分かるようになるには、悪いサウンドも聴かないと本当に良いのか分からない。
合わないと思って参加したプロジェクトも意外に自分にマッチしたりするので、悪いと思っているものにあえて飛び込んでみるのも一手。
とおっしゃっています。
これは人生にも応用できるでしょう。
良い人だと思って付き合っていても、いまいちだなーと思っていた人と話をしてみたら、改めて良い人だと再認識することもあるでしょう。
もしくはいまいちだと思っていた人がすごくいいと思うかもしれません。
どちらにしても、良い人といまいちな人を比較したからこそ、そのありがたみが分かるのです。
これはドラマーに限らず使える格言でしょう。
何かに合わせて仕事をするなら…。
「曲にマッチしたドラミングを目指すのなら→歌詞の意味を理解して叩こう」
菅沼孝三・著「ドラム上達100の裏技」P.115から引用
歌モノのレコーディングをするとき、菅沼さんは必ず歌詞カードをもらうそうです。
それはその曲と詞に合ったドラムを演奏するため。
実際にドラムをレコーディングするときは、バンドの中で一番最初にレコーディングするんです。
そのため、レコーディングの時はクリックといってメトロノームのみを聞いてレコーディングします。
とりあえず、こんな曲だよーといってオケ(ボーカルなし音源)だけ渡されても、その曲の主人公がどんな感情を持っているの分かりません。
明るい曲調でも、1番は辛い事があった詞、2番はそれを吹っ切って前向きになる詞だったら全然内容が変わりますし、それに合わせたドラムを叩くのがプロです。
これは仕事に生かせます。
相手先の表面ばかりを見て仕事を進めても、本当に役に立つ仕事ができるでしょうか?
相手先がこんなことに困っていて、あんな事がやりたいと思っていると分かっている人と、表面しか付き合いのない人だったらどちらの人が相手の役に立つでしょうか?
仕事をするうえでも、相手をよく知るというのは大切なことだと思います。
まとめに
今回は自己啓発チックなドラムの教則本「ドラム上達100の裏技」を紹介しました。
ありがちな教則本ではないので、ドラマーには合う合わないがある本だと思います。
大切なのは、どんな本でも自分なりに解釈できるし、そのジャンルが違っても使えるヒントがいっぱいあるということです。
みなさんも自分が読んだけど、今は全然役に立ってないなーと思う本があったら読み直してみてはいかがですか?
もしかして人生のバイブルになるかもしれませんよ!
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