私がバンド活動をしていたころ、周りのバンドマンはせっせとアルバイトをしていた。
しかし、生活資金だけではなく、レコーディング、ツアー、物販制作の元手など、バンド関連の費用まで稼ぐのはなかなか厳しかった。
ある日、対バンのなかに正社員で働いているバンドマンがいた。
彼と話すうちに、私はバンドマン&正社員という働き方もあるのかと考えるようになった。
この記事では自身の経験を基にバンドマンと正社員の両立について考えてみたい。
バンドマンと正社員は両立できる
私は正社員として働きながらバンド活動をしている人を何人か知っている。
それなら2つは両立できるのでは?と思うが、そうかんたんにはいかない。
バンドがどんな活動を考えているのかに大きく左右されるからだ。
バンド活動のスタンスを考える
頻繁なツアー、音源リリース
地方までツアーに行く、レコーディングもガンガン入れていくというスタイル。
レコーディングは仕事終わりの深夜でも可能だが、ツアーが厳しい。
東名阪ぐらいならなんとかなるが、地方まで含めると長期間になってしまう。
ハッキリ言えば、このスタイルで正社員として働くのは難しい。
シフトに融通がきくアルバイト(飲食、コールセンターなど)をするしかないだろう。
ライブは月に数回でいい、たまにツアー
私が知っている正社員&バンドマンたちはこのスタイルで活動している。
たとえば仕事が土日休みの場合は、土日だけライブを入れる。
どうしても外せないライブやツアーは有給でカバー。
仕事終わりにリハを入れることで、問題なく正社員ライフが送れる。
配信をメインにする
ライブがなければ、正社員との両立はかなり容易になる。
音源はiTunesなどで販売したり、YouTubeでの配信がメインであれば、メンバーを集める必要がなくなるかもしれない。
メンバー全員がDTMをやっていれば、それぞれが自分のパートをレコーディングして、誰かがミックスをすれば自宅での曲作りも可能になる。
私も経験があるが、ドラムのみスタジオで録って、それ以外のパートはラインで対応した。
私の実体験
私はドラマーとして、バンドとサポートどちらも経験をしているので、それぞれ当時の状況を記載したい。
バンド時代
- ライブ:月4~6本
- レコーディング:3ヶ月に1回
- ツアー:3ヶ月に1回
上記以外に音源の販促イベントなどもあるため、フルタイムの正社員として働く余裕はなかった。
風貌も長い金髪だったので、コールセンターでアルバイトをしながらバンド活動をしていた。
サポート時代
- ライブ:月10数本~20本
- レコーディング:1~3ヶ月に1回
- ツアー:タイミングによっては重なるときもアリ
1日で3本のライブをはしごするなど、バンド時代よりも忙しくなった。
コールセンターには在籍していたものの、勤務できる時間がなくなり、音楽1本になった。
おわりに
様々な活動をするのであれば、フルタイムの正社員とバンドの両立は難しい。
しかし、自らが希望する活動内容によっては両立も可能だ。
スタンスをメンバー間で共有し、自らが目指す活動スタイルを突き進んでほしい。
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